ラジオ番組『ラジオクラブとまりぎ』

府中市のコミュニティFM「ラジオフチューズ」で放送中のラジオ番組

ハム・ツアーズ「地上アナログテレビ放送の終了」2023年7月1日放送分

 おはようございます。ガイザーです。2023年7月1日放送分の原稿を、まるごと公開します。

◆オープニング◆
 おはようございます。『とまりぎ』の時間です。この番組では、ラジオの前のあなたの科学の目を開き、知的探究心を活性化させていきます。ごいっしょに、いきいきとした「ふちゅうライフ」を過ごしましょう。
 お相手は私、ガイザーです。
(曲の紹介)

◆1曲目◆
ABBA/Take A Chance On Me

◆ハム・ツアーズ◆
(曲の紹介)
 ここからは、「ハム・ツアーズ」です。この時間は、ラジオの前のあなたを、電波、無線通信の楽しさへご招待します。案内人は私、JF1TWOガイザーです。
 2011年7月24日、東日本大震災の被災地である岩手県宮城県福島県を除いた日本全国で、地上アナログテレビ放送が終了し、地上デジタルテレビ放送、通称「地デジ」に一本化されました。これを、「地デジ化」と呼んでいます。地デジでは、ハイビジョン放送、マルチ編成、データ放送など、それまでにはなかった様々なサービスが提供され、初めて見たときは驚いたという方々も多いのではないでしょうか。
 地上アナログ放送が終了したことにより、FMラジオには大きな変化が生まれました。それまでの76.1から85.9MHzまでの周波数に加えて、86.0から94.9MHzまでの周波数もFMラジオに用いることができるようになったのです。
 86.0から89.9MHzまでの周波数は、もとからFMラジオに割り当てられてきましたが、90MHz付近を使っていたアナログ1chとの干渉を防ぐため、関東平野では割り当てが避けられてきました。しかし、地上アナログ放送の終了により、この必要がなくなった結果、87.4MHzのラジオフチューズなど、この範囲内の周波数を割り当てられるコミュニティFMなどが現れてきています。
 また、AMラジオと同じ内容をそのまま送信するFM補完放送、通称「ワイドFM」も開始されました。AMラジオには、山や丘の影などを周り込み、時間帯によっては海外を含む広い範囲で聞こえるという性質がある一方で、鉄筋コンクリート造の建物内や、建物の密集した地域では聞こえづらいという側面があります。そこで、概ね90.0から94.9MHzまでの周波数を使って、AMラジオと同じ内容をFMでそのまま送信することにより、これらの困難を解消しようという取り組みが、ワイドFMなのです。
 このように、放送業界では、PCやスマートフォンなどで、ラジオ放送が気軽に楽しめるようになった現代にあっても、電波での直接受信が円滑にできるように工夫を重ねています。ラジオの前のあなたも、自然災害や停電を想定し、乾電池で駆動するラジオでの直接受信などにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
 以上、「ハム・ツアーズ」でした。案内人は私、JF1TWOガイザーでした。
 暑い夏がやってきました。
(曲の紹介)

◆2曲目◆
ハナ肇とクレージーキャッツ/地球温暖化進行曲

◆エンディング◆
(曲の紹介)
 お聴きの放送は、ラジオフチューズです。
・周波数:87.4MHz
・空中線電力:10W
コールサイン:JOZZ3CP-FM
で、東京外大屋上から送信しています。
 ラジオフチューズは、FMラジオの他、インターネットラジオ「FMプラプラ」でもお楽しみになれます。なお、「リスラジ」での放送は、昨日、6月30日をもって終了いたしました。ひきつづき、ラジオフチューズの番組をお楽しみください。
 この番組では、ラジオの前のあなたからのメッセージをお待ちしております。ラジオフチューズのウェブサイト右上にある手紙のマーク、メッセージ・リクエスト・フォームからお寄せください。
 これで、『とまりぎ』の時間を終わります。お相手は、私、ガイザーでした。
 次の放送は、8月5日土曜日の、朝5時45分から朝5時59分までの14分間です。
 それでは、アマチュア無線家に伝わる伝統のご挨拶で、次の放送までお別れしましょう。
 73 and 88。さようなら。